建物100年時代を生き抜くために

昔は人生50年と言われましたが今は人生100年時代です。この人生100年時代を生き抜くためのマニュアル本がベストセラーになりかけています。

「人生100年時代を生き抜くために」これを読みましたが、私達が安心して生活できるように精神的、医療的にそれぞれ未来に向けたアドバイスが散りばめられていて、なるほどワクワクドキドキしてきました。


私達はマンション管理会社、いわゆる建物管理ドクターです。

人生が100年時代ならば建物100年時代となるのは当然のこと、この建物100年時代を支えていく活動とは一体何か考えてみたいと思います。

まずはマンションにお住まいの方々に一番不安をあたえる漏水事故、マンションの漏水といえばお部屋内のクロスやカーペットの破汚損、これにかかる内装工事が頭に浮かびますね。

しかしながら今回ご紹介する漏水事故はこの内装工事を超えた館内のインターホンが全滅した珍しい事案です。


【事例】

2020年6月、東京都北区の管理物件で上階から下階に向けた漏水が発生しました。

3階浴室の浴槽下の雑排水管が破損し2階天井へ漏水、さらに階下の管理室のインターホン制御盤へ漏水した大事故です。

インターホンを全滅させた原因はインターホン制御盤を取り付けるために開けた配線空洞から出た大量漏水 です。

このマンションは全64戸、インターホンは一括配線となっているため配線がショートすると機械警備と連動できなくなる。

復旧するにも30年という築年数のためインターホン制御盤の部品が廃番、インターホン全面リニューアルしかないというつらい状況になってしまいました。

コンクリートも100年時代、確かに人生100年時代と同じです。人も建物も老化、老朽化には勝てません。

人の血管にあたる建物の配管は年とともにもろくなる。目に見えない血管にあたる配管の特にサビ瘤が破裂した場合、このような取り返しがつかない大事故を引き起こしてしまう可能性があります。

私達アセットライフは建物管理ドクターとして、外観だけでは分からない配管のサビ瘤や危険部位をわかりやすく説明いたします。そして皆様の建物100年時代を支える建物診断カルテをご提供いたします。