千の風になって、、、後に残る人のことを考えるお墓考察
私のお墓の前で泣かないでください。
そこに私はいません。
眠ってなんかいません。
2010年に大ヒットとした秋川雅史の「千の風になって」の歌詞です。
2018年、2019年に行われた実際にお墓を購入した種類の調査結果は墓じまいや樹木葬を大きくクローズアップしました。
樹木葬の人気は高まっている
【2018年】
一般墓41.2%
樹木葬30.0%
納骨堂24.8%
【2019年】
一般墓27.4%
樹木葬41.5%
納骨堂24.9%
このように弔いの形が変わる中、全国的に墓地の数も少しずつ減っている一方、納骨堂は徐々に増えてきています。東京では1998年(平成10)から20年の間に、墓地の数は減ったものの、納骨堂は266か所から433か所へ1.6倍に増えています。
納骨堂のメリットは室内であるということ、季節や天候を気にせずエレベーターやバリアフリー、年配の方々でも安心して参拝できることです。
また檀家になる必要がなく宗派不問の施設であること、墓石代が不要なため費用が抑えることができます。
でも、なんと言っても後継者がいない場合は合祀となり無縁墓になる心配がないということが最大のメリットではないでしょうか。
では、マンション納骨堂の維持管理費用は一体どれくらいでしょうか。月額10,000円から20,000円を年払いで請求されることが多いようです。
アパートやマンションを賃貸した際に「共益費」が必要となるように、納骨堂も同じく施設の維持費として管理費が必要となります。具体的には清掃や警備、空調システム等の費用として利用されます。
15年から30年の間に納骨堂建物大規模修繕工事を必要とすることから、管理費だけでなく修繕積立金を徴収するマンション納骨堂も出てきました。マンション管理とマンション納骨堂維持管理が重なりますね。
※後に残る人のことを考えたら面倒をかけるお墓なんてない方がいい!
※先祖代々の歴史を残したい!
この2つに揺らぐそれぞれの家族が土地と墓守の限界を知り、日本式墓地から海への散骨、樹木葬、合祀墓、いわゆる墓じまいを考える。
お墓には先祖はいない、私達1人1人のこころの中に故人がいるのだという千の風になった感覚がこれからの私達のお墓文化をどう変えていくのか、
また後に残る人のことを考えたお墓ビジネスが今後どのように生まれてくるのか見守っていきたいと思います。
もしかしたら納骨堂と子育て支援のマンションコラボが近い将来生まれてくるかもしれません。